悪魔パ素早さ完全解説
皆さまこんにちは!あかねです。
今回は、悪魔パにおける素早さと行動順について解説していきたいと思います。
悪魔パの運用においては、素早さと行動順の把握がまさに命そのものです。
しかし、悪魔パの素早さ関連のバフは非常に複雑で、ずっと悪魔パを使ってきてるプレイヤーですら、行動順が分からず困惑することも珍しくありません。
今回は、
1、理論編
素早さのバフの種類や計算方法
2、実践編
実際にどのように行動順を予測するか
3、構築編
パーティの行動順調整と素早さ乱数
この三本立てで、説明していきたいと思います。
数字や計算式がたくさん出てきてややこしいですが、できるだけ丁寧に進めていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
1、理論編
~素早さのバフの種類や計算方法~
それでは、まずは素早さのバフの種類やその計算方法を紹介します。
まず結論から言えば、悪魔パにおける素早さの計算方法はこちらです。
(元のステータス+スキルの種+装備固定値)×(LS+装備%分)×ピオ×(悪夢の再生+禁忌の封印)
これだけで理解できたならOKです。
まあせっかくなので、ひとつずつ詳しく見ていきます。
Step1 表示ステータス
最初に、ステータス欄に表示されてるステータスの計算の仕方です。
まずは
もともとのステータス
+スキルの種
+装備の固定上昇分
を出しましょう。
これは、ステータス欄に表示されるステータスと一緒ですね。
例えば
このイブールなら
もともとのステータス449
+スキルの種60
+装備53
=562
となります。ちょうどイブールのステータスの欄にもそう表示されてますね。
Step2 通常時の素早さ
次にリーダースキルなどを考慮し、バフなどが何も無い状態での素早さを算出します。
計算式は
バフなしの素早さ
=表示ステータス×(リーダースキル+装備%分)
となります。
例えば先ほどのイブールをタイタニスリーダーで使う場合の素早さは
562×1.15=643.3
となります。
それではこの装備%分とは何でしょうか。
これらは、盗賊ハートの悪魔系素早さ5%アップの効果などのことです。
これらはLSに加算されます。例えばタイタニスリーダーなら通常素早さが1.15倍になりますが、盗賊ハートを装備している場合は1.2倍になります。
例として
このドルマゲスの素早さを計算してみましょう。
表示ステータスは576ですね。
タイタニスリーダーとすると、この表示ステータス576を1.2倍した691.2が、バフ無しでのドルマゲスの素早さとなります。
ちなみに、盗賊ハートの素早さ+10の部分は、ほかの装備のときと同じように、表示ステータスの方に加算されます。
これでバフのない素の状態での素早さが分かりました。
ここからはいよいよ、各種のバフがどのように加わってくるのかみていきましょう。
Step3、3種類のバフの計算方法
悪魔パにおける素早さ関連のバフは3つあります。
軽く性質をおさらいしましょう。
・普通のピオリム
ピオリムや一族のいかりで発動
素早さは1段階で1.5倍、2段階で2倍
いてつくはどうなどで剥がせる
・悪夢の再生
イブールの特性で付与されるリザオラルで、生き返ったときに発動
素早さが1.5倍になる
上位波動でのみ剥がせる
・禁忌の封印
タイタニスパにおいて、戦闘開始時に変なマークが付与される。
キャンステ、極光の舞い、宵闇を倒したときの封印の光など、いてつくはどう系の効果を受けて変なマークがなくなると発動し、素早さと敵に与えるダメージが1.5倍になる。
※超シドーや暗黒の防御力が上がるやつと同じように、内部でステータスが上がります。
※ターンが経過しても、死んでから蘇生しても、もう一度いてつくはどう系を受けても、ずっと素早さ1.5倍のまま。
これら3種類のバフの混在が、悪魔パにおける素早さの把握を難しくしている主な原因です。
これらのバフの計算方法は、
Step2で出した、バフなしの素の状態での素早さに対して
×ピオリム×(悪夢の再生+禁忌の封印)
をすることで求められます。
禁忌の封印と悪夢の再生が加算であるというのが、今回発見された重要なポイントです。
これらを踏まえて、実際の場面でどのように素早さを計算し、行動順を予測するのかを以下見ていきましょう。
2、実践編
~実際にどのように行動順を見極めるか~
ここからは、実際にバフのかかり具合によってどのように行動順が変化するのか、予測するすべを考えます。
行動順を予測するためには、それぞれのモンスターごとに、バフによって素早さが何倍になっているかを比較することが必要です。
先ほど紹介した
×ピオリム×(悪夢の再生+禁忌の封印)
というバフの計算方法にのっとり、計算していきます。
例えばこのような場面。
この場面でこちら側の行動順はどうなるでしょうか。
(ただし、全員の禁忌の封印が発動しており、通常時の素早さはドルマゲス→イブール→デュラン→タイタニスという順番だとします)
デュラン以外のモンスターの素早さ倍率は
1+(禁忌の封印0.5)+(悪夢の再生0.5)
=2倍 となっています。
一方、デュランの素早さ倍率は
(ピオリム1段階1.5)×(禁忌の封印1.5)
=2.25倍
と、他のモンスターよりも高いです。
従って、まず最初にデュランが動き、その後は通常時と同じようにマゲス→イブール→タイタニス、という順番で行動します。
次の例です。
この場面、ドルマゲスとイブールはどちらが先に動くでしょうか。
(どちらも禁忌の封印発動済、通常時はドルマゲスが先に動くとします)
イブールの素早さ倍率は
(ピオリム1段階1.5)×(禁忌の封印+悪夢の再生2)
=3倍
ドルマゲスの素早さ倍率は
(ピオリム2段階2)×(禁忌の封印1.5)
=3倍
バフによる素早さの倍率は同じなので、ここでは通常時と同じくドルマゲスが先に動きます。
といった具合に、戦闘中に素早さのバフを判別し、倍率をおおまかに計算して行動順を予測することが求められます。
イブールなしの悪魔パでは、ピオリムと禁忌の封印について、すなわち
「ピオリム1段階×禁忌の封印(2.25倍)は、ピオリム2段階(2倍)よりも早い」
ということさえ覚えておけば大丈夫でしょう。
逆にイブールを入れている悪魔パにおいては、かなり面倒な行動順の予測を強いられる場面も多いです。
・バフの倍率で勝っていても…
基本的に素早さの勝負においては、バフで素早さが何倍になっているかが物を言います。
しかし、バフなしの状態、つまりもとの素早さがあまりにも低いと、バフによる素早さの倍率で勝っていたとしても素早さ負けしてしまいます。
例えば、タイタニスがピオリムと禁忌の封印で素早さ2.25倍、ドルマゲスがピオリム2段階で2倍という状況。
バフの倍率ではタイタニスが勝っていますが、バフなしの状態のもとの素早さでドルマゲスが勝っているため、ドルマゲスの方が先に動く、といった具合です。
ここらへんはそれぞれのパーティの素早さ調整によっても変わってきますし、実際に戦って確かめるのが手っ取り早いですね。
・バフの把握のコツ
悪魔パはバフがもりもりです。素早さのバフを見落とさず、行動順を正確に予測するためのコツを紹介します。
まず第一に、
どのモンスターが、剥がしを受けて禁忌の封印が発動している状態なのか、常に覚えておきましょう。
禁忌の封印は、アイコンが消えている=発動している、という意味不明な仕様です。(運営さんどうにかしてくれ
ゆえに、禁忌の封印の把握は非常に厄介です。
キャンステやはやわざなどにより、数体だけが剥がされて禁忌の封印が発動した、みたいな場合には特に注意です。
また、におうだちやみがわり役がキャンステなどで剥がされている場合も忘れがちです。気をつけましょう(自戒)
第二に、
素早さダウンに注意しましょう。主な敵はアレフ、ゴアゾ、シャンタクなどですね。
素早さダウンは1段階で素早さ0.5倍、2段階で0.25倍となります。
味方が予想通りの行動順で動いてくれなかった際、ふと見ると素早さダウンの効果を受けていた、みたいなことにならないように気をつけましょう(自戒)
第三に、
一族のいかりの発動するタイミングを常に予測して動きましょう。
これは行動順の把握のみならず、相手に素早さで上を取られないように立ち回るうえでも重要です。
これに関しては被ダメージや耐久の感覚と直結してくるので、練習あるのみですね。
第四に、
焦らない。一番重要です。終盤の局面でバフがもりもりになると、ついつい焦ってしまいます。そんなときこそ冷静に、行動順を見定めましょう。
以上、実際にどのように行動順を予測するかをご紹介しました。
これに関しては、悪魔ミラー、または他のパーティで悪魔パと戦う際にも助けになるのではないかと思います。
少しでもお役に立てれば幸いです。
3、構築編
~パーティの行動順調整と素早さ乱数~
ここでは、素早さ乱数の仕組みや、それを加味してどのように悪魔パを組むかについて紹介します。
まずは素早さ乱数について。
偉大なる先人たちの検証により、素早さ乱数は±2.5%であるという結果が出ています。
これはつまり、基礎値、LS、バフなど全てを考慮して算出したそれぞれのモンスターの素早さに、0.975〜1.025の範囲のランダムな数をかけて、その大小でモンスターの行動順を決定しているということです。
ということは、
先に動かしたいモンスターA ×0.975
>後に動かしたいモンスターB ×1.025
(Aが最も低い数値をとり、Bが最も高い数値をとったとしても、Aの方が大きくなり先に動いてくれるという状況)
となるように素早さを調整しておけば、バフなど他の条件が同じである限り、常に行動順を逆転させずに動かすことができます。
具体的にどのように素早さを調整するか見てみましょう。
ここでは、呪い爪装備のイブールと心砕き装備のデュランについて、常にイブール→デュランという行動順で動くように、デュランの種を調整したいと思います。
イブールの素早さの表示ステータスは551です。LSはイブール、デュランで条件としては同じなので計算しなくて構いませんね。
(ただし、どちらか片方が盗賊ハートを装備している場合は、LSも含めて計算する必要アリ)
ということで、
551×0.975/1.025
=524.1
デュランの素早さがこの数値以下であれば、イブールが常に先に動いてくれるということになります。
ということでタネを振って
デュランの素早さを522に調整しました。
これで、バフなどが同じ条件である限り、行動順をずらさずに動かすことが可能です。
しかし、ここまで厳格に素早さ調整を行うと、後ろに動かすモンスターの素早さは相当抑えることになります。
これに関しては、別に完璧に離す必要は必ずしもありません。
どちらが先に動いても構わない場合は同じ素早さに設定しておいてもいいですし、ある程度の行動順のズレを許容するなら、ちょっと素早さが近くても問題はないでしょう。
どれほど素早さ乱数による行動順のズレを許容するかというのは個人差があると思います。
ぜひご自分のパーティでも素早さ調整をしてみてくださいね。
ということで、今回の記事はここまでです。
この記事を通して、少しでも素早さや行動順について理解を深めていただければ幸いです。
またこの場をお借りして、私の検証に付き合って下さった方々や、リプやDMにてアイデアを下さった方々に、深く御礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
最後になりますが、これらの情報は過去検証して下さった方の情報や私独自の検証に基づいたものです。細心の注意を払ってはおりますが、万が一誤りと思われる箇所を見つけた場合は、お気軽にご一報いただけると幸いです。
おしまい…?
おまけ
ここからは、上では書ききれなかった小ネタなどを書き連ねていきます。そこまで重要な話ではありませんが、ご興味があれば読んでみて下さい。
1、系統ボーナス
GPで、特定の系統のステータスが20%上がるといったルールが行われることがあります。
このような系統ボーナスは、元のステータスにかかります。
すなわち、
(元のステータス×系統ボーナス)
+種+装備固定値
ということになります。
最近は系統ボーナスが付くことはなかなかないですが、万が一悪魔にボーナスが付くルールが来た際には、素早さ調整などで注意する必要がありますね。
2、パラディンハート
装備の固定上昇分は表示ステータスのところに加算、%分はLSに加算でした。
ところで、素早さではなくHPになりますが、パラディンハートの固有効果、スライム系HP30アップの効果はどのように反映されるのでしょうか。
答えは
(元のステータス+スキルの種+装備固定分)×(LS+マスターボード0.03)を切り上げた数値+30
と、まさに最後に加算されるような形となります。
ダメージの計算をする上では地味に大事な仕様かもしれません。
ちなみにパラディンハートのような固有効果ではなく、普通に「能力」の部分にHP+60等と記載されている場合は、他の装備やステータスのときと同じようにステータスに加算してからLSを掛けるという計算方法になります。固有効果のものは例外的に最後に加算されるようですね。
3、素早さダウン
素早さダウンの効果は、1段階で0.5倍、2段階で0.25倍と書きました。
これと乗算で、アマテラスのこてによる全系統素早さダウンのデバフは、素早さが0.9倍になるようです。
まあめったに見かけませんし、ほとんど関係ないですね。
4、悪夢の再生
悪夢の再生の倍率は1.5倍です。一方、悪夢の再生と禁忌の封印が同時に発動した場合の素早さの倍率は、2倍ではなくなぜか1.98倍となりました。こちらの問題に関しては今後も検証していきたいと思っています。
(2021.11.21追記)
こんなものでしょうか!ということで、そろそろ本当にしめたいと思います。
また何かあったらぼちぼち追記していこうかなと思っております。
ここまで長々と読んでいただき、ありがとうございました!
おしまい